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地名の由来

ページID:0001390 更新日:2023年1月16日更新 印刷ページ表示

本町のアイヌ語地名は、寛政年間に探検のため入地した松浦武四郎の記録によると十勝川筋だけでも42ヵ所を数えますが、ここに示したのは、今日まで残っている主な地名の由来です。

茂岩~モイワ

「モ・イワ」と発音する。「モ」は「子」「イワ」は「山・丘」の意味で、「モ・イワ」とは、「小山・小さな丘」の意味を持つ地名で、北海道各地に同様の地名が見られる。

農野牛~ノヤウシ

「ノヤウシ」と発音する。「ノヤ」は「よもぎ」。「ウシ」は「・・・の郡在(群生)するところ」の意味で、「ノヤ・ウシ」とは、「よもぎの群生するところ」の意味である。

旅来~タビコライ

「タプ・コプ・ライ」と発音すると「タプ・コプ」は丸山、「ライ」は「死んだ」、すなわち「丸山で死んだ」となる。
しかし、別に「タプカル・ライ」と発音すると「タプカル」は「鼓舞する」となり「鼓舞して死んだ(ところ)」の意味になる。
旅来コタンのアイヌと日高アイヌが戦った折に、戦いに傷つき死に臨んで鼓舞した酋長の伝説があるが、地名との時間的前後関係は不明である。

豊頃~トヨコロ

「トエコロ」と発音すると「大きなフキ」のあるところの意味もあるが、別に「トピオカル」または「トプヨカオロ」と発音し「人死して住まわざるところ」の意味ともされている。
語源は、昔カシピラ(常室)の酋長がコタノロ(池田町と豊頃町の境界の沢)を襲撃したとき逆襲を受け豊頃町の小沼に身を投じて全滅し、豊頃コタンが無人の地となったという伝説から生まれた地名であるという。
また、「トイ・コロ」といい、「土多く礫少ないところ」の意もあるという。

十弗~トーフツ

「トー・プト」と発音する。「トー」は「沼」、「プト」は「川口」の意味で、「沼の口」という意味の地名である。

大津~オオツ

「オオホツナイ」と発音するが、明治前後の古文献や呼称では「オオツナイ」または「オオツナ井」と記されている。「深い川」とか「川尻がそこにある川」の意味がある。

長節~チョーブシ

「チップ・ウシ」と発音する。「チップ」は「魚(鮭)」の意味で、「ウシ」は「・・・の群来(群在)するところ」であるから、「魚(鮭)の群来(群在)するところ」となる。
「ウシ」は「牛」または「石」と表記される地名が北海道には非常に多い。

幌岡~ホロオカ

「ポロ・オ・カ」という発音である。「ポロ」は「大きな、親なる」、「オ」は「川尻」、「カ」は「・・・の上(上手)、・・・のほとり」の意味で、「ポロ・オ・カ」とは「大きな川尻の上(ほとり)」の意味をもつ地名で、これも北海道には多い。なお、「ホロカ」、「ホルカ」と発音して「後戻りする」という意味もある。

礼文内~レブンナイ

「レプ・ウン・ナイ」と発音する。「レプ」とは「沖のほうにいる、遠方の・・・」という意味で、「ウン」は「そこにある、そこに入る」、「ナイ」は「川」、すなわち「遠い方のそこに入る(ある)川」という地名である。

統内~トーナイ

「トー・ナイ」で、「トー」は「沼」、「ナイ」は「川」すなわち、「沼の川」または、「沼から出る川」という意味の地名である。

牛首別~ウシシュベツ

「ウシ・シュツ・ベツ」で、「ウシ」は「いつも・・・そこにある」、「シュツ」は「根もと、山すそ、ふもと」等の意味を持ち、「ベツ」は「川」であるので、「いつも山すそを流れる川」の意味となる地名である。

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